カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 east[13]

投稿日:2013年7月30日

日本のホワイトクリフ

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2008年11月23日

 九十九里町の片貝を出発。ひきつづいて県道30号を北上するが、海はまったく見えない。片貝あたりを境にして、地名が変わる。九十九里浜の南の海岸地帯には栗生納屋とか西野納屋といった「納屋」のつく地名が多いが、九十九里浜の北の海岸地帯になると西浜や長谷浜のような「浜」のつく地名が多くなる。「納屋」と「浜」の地名の違いを知りたいところだ。
 刑部岬下の飯岡漁港を見たあと、いったん国道126号に入り、国道を右折して岬の展望塔へ。真下に飯岡の漁港を見下ろし、その向こうには太東崎へと延びる九十九里浜を一望する。
 刑部岬から東に延びる海岸線が高さ4、50mの断崖のつづく屏風ヶ浦。
「日本のドーバー」とよくいわれるが、ドーバーのホワイトクリフ(白い崖)とほんとうによく似ている。
 ぼくはベルギーのオーステンデ港やフランスのダンケルク港、カレー港からイギリスのドーバー港に何度かフェリーで渡ったことがあるが、ドーバーの「ホワイトクリフ」が見えてくるたびに、
「あー、イギリスだ!」
 と、実感したものだ。
 刑部岬からはその屏風ヶ浦に沿った道を行く。その途中では日本版「ドーバーのホワイトクリフ(白い断崖)」に立ち、太平洋を見下ろした。屏風ヶ浦が尽きる名洗まで来るとアドレスを止め、砂浜を歩きながら長々とつづく屏風ヶ浦を眺めるのだった。

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飯岡漁港
刑部岬の灯台


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刑部岬の展望塔からの眺め
屏風ヶ浦の断崖


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この道の右側がホワイトクリフ(白い断崖)
名洗海岸から見る屏風ヶ浦


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